a dwelling for human too

人も棲む家

ARCHITECTURAL DESIGN

新建築住宅設計競技2010(審査員:西沢立衛さん)にて、2等に入選。 スズケンの鈴木貴詞さんとの協働による作品。

【コンセプト文】
「人も棲む家」は、人と人以外の全ての生物の為の住宅。これまでの住宅は、人の利便性、快適性を追求して造り続けられてきました。住宅の前提は、人が使い暮らすことにありました。人の快楽を求めるものでした。しかし、人は人の快楽を追求しても人は幸せにならないことに気付き暗澹たる思いを抱いています。

そこで、視野を広げて住宅の周縁を見回してみます。人は生活を快適に過ごす為に公共空間を作りだす知恵を持っています。ただし、これまでの公共性は、人の為の公共性でした。新しい住宅を考える上では、公共性の範囲を人以外の全ての生物に拡げていきます。この新しい公共性は、時間を経てより豊かで、複雑に絡み合った住空間と、生物間の関係性を気付くことが出来ると考えています。これらが、新たな快楽を人に発見させるでしょう。「全ての生物に公共性を与える」それが、「A New Spirit」です。 ここには、人の他にも、微生物から、昆虫、あらゆる動植物、生物に対し住宅を提供しているのです。 つまり新しい住宅とは、「人も棲む家」です。