placeholder 青山と千駄ヶ谷の間にある大型の集合住宅。クリエーターやアーティストも多く住むこのヴィンテージマンションは、東京オリンピック開催の年に海外プレス関係者の宿泊施設として建てられたという。住民専用の庭には大きな桜の木をはじめたくさんの緑が植えられていて、落ち着いた雰囲気が漂う。この魅力的なマンションに暮らすのは、フィンランドのテキスタイルブランド、マリメッコ(marimekko)の国内外の店舗をはじめ、多数のショップや住宅のインテリアデザインを手掛ける設計事務所imaの小林恭さん、マナさんご夫妻。そして忘れてはならないのが愛猫であるギルバート&ジョージ、そしてマロンの三匹。お宅はスケルトンの状態からご自身で設計した遊び心たっぷりの空間で、床は質感のある無垢材のフローリングに貼り替えられ、古く良い味わいの鉄製の窓枠は残されている。合板で出来たキッチンの壁面には、友人でもあるエナメルのグラフィックが全面にプリントされ、部屋のそこかしこに猫たちが遊べる仕掛けが配されている。時代もジャンルも異なる様々なものたちが絶妙なバランスで配置されたここにしかない空間。海外を飛び回るお忙しいお二人に、マリメッコとの出会いや海外での仕事、そして日々の暮らしについていろいろと伺った。